喪主家族葬の挨拶やスピーチに使える言葉の例文や手紙・メールに使える文例
喪主家族葬の挨拶のポイント
家族葬は仏式一般葬のスケールを小さくして行われるものです。具体的な線引きはありませんが、一般的には多くても20人ぐらいの身内や友人たちだけで行われることが多く、一般会葬者は招かず、ごく親しい人達だけで行うアットホームな葬儀です。一般葬のように通夜・葬儀・告別式に弔問に訪れる一般会葬者がいないので、喪主家族葬の挨拶もシンプルな形になります。家族だけで行う場合は喪主家族葬の挨拶をする必要はありませんが、友人や知人がいる場合は挨拶をするのが礼儀です。
喪主家族葬の挨拶の書き出しのポイント
家族葬の場合でも喪主を決めて、喪主が最後に参列者に対して「お礼の挨拶」をするのが一般的です。家族葬の段取りは決まったものはありませんが、一般葬のように通夜、葬儀、告別式という流れで行う場合は、告別式のときは喪主が挨拶するタイミングになります。書き出しのポイントは「参列者へのお礼の言葉」が中心となります。喪主の挨拶文は原稿用紙に書いて本番までにしっかりスピーチできるように練習をしておくようにします。
喪主家族葬の挨拶のスピーチに使える書き出しの例文
「この度はお忙しいところお集まりいただき、誠にありがとうございます。」「この度は○○のためにお越しいただき、誠にありがとうございます。○○も喜んでいることと思います」など、忙しい中会場に来てくれた参列者へのお礼の言葉から始めるのがスピーチの基本です。これは大勢の会葬者がいる一般葬と同じようなスピーチですが、友人・知人たちだけの家族葬でも、親しき仲にも礼儀ありでお礼の言葉は冒頭しっかり伝えるのがマナーです。
喪主家族葬の挨拶の手紙に使える書き出しの例文
家族葬というのは一般的に告知しないで行うため、故人と親しかった人が故人の死や葬儀を知らず、あとになってから知るケースも多くあります。残された家族は故人と親しかった人に亡くなったことを知らせる必要があります。病気で亡くなった場合、手紙の冒頭は「◯◯儀、病気療養中でございましたが◯月◯日午前◯時◯分◯◯歳をもって永眠いたしました」など、死亡した日時と理由を記入し、すでに葬儀を済ませたことや、葬儀の通知を控えた理由やお詫びを記入するようにします。
喪主家族葬の挨拶の使える書き出しの例文
手紙の冒頭は、「父◯◯儀」や「母○○儀」など、父や母などの続柄のあとに、自分の名前を記入するようにします。亡くなった父や母と名字が違う場合はフルネームで記入します。そして「昨年来より病気療養中でございましたが」と続け、「この度闘病のかいもなく◯月◯日午前◯時◯分◯◯歳をもって永眠いたしました」と死亡日時を記入します。なお、このような死亡通知状などの儀礼的な文章は句読点は用いないで書くのが一般的です。
喪主家族葬の挨拶のメールに使える書き出しの例文
メールで故人の死亡通知状を出すのはマナー上はよろしくないですが、故人と親しくしていた人でメールアドレスしか知らない場合はメールで死去を知らせる必要があります。メールでの知らせの場合も、手紙と同じで「父◯◯儀」、「昨年来より病気療養中でございましたが」「この度◯月◯日午前◯時◯分◯◯歳をもって永眠いたしました」などと書き出します。そして故人と生前親しくしてもらったことへのお礼の言葉も添えるようにします。
喪主家族葬の挨拶のビジネスに使える書き出しの例文
故人の取引先などビジネス上の付き合いのあった人にも、事後報告になりますが手紙を出して亡くなったことやすでに家族葬をとり行ったことを伝えるようにします。家族にとってはまったく面識のない人への手紙となりますが、故人に代わって生前のお礼を述べるのが礼儀となります。書き出しは「この度は突然のお手紙失礼いたします」と始め、「○○は突然の不幸により◯月◯日午前◯時◯分◯◯歳をもって永眠いたしました」などと記入します。
喪主家族葬の挨拶の書き出しについてのまとめ
喪主家族葬の挨拶は葬儀に参列してくれた人に直接する挨拶と、家族葬の葬儀後に故人の関係者に送る手紙やメールでの挨拶に分けることができます。直接の喪主の挨拶ではまず参列者にお礼の言葉を述べます。「この度はお見送りに来ていただき誠にありがとうございます」などが一般的な例文です。手紙やメールの場合は、まず亡くなった事と死亡した日時を知らせます。そして死亡の通知が遅れたことのお詫びの言葉を続けるようにします。
喪主家族葬の挨拶の結びのポイント
家族葬に来てくれた友人・知人たちへの喪主の挨拶の結びは、会場に忙しい中来てくれた人達へのお礼の言葉で終わるのが一般的です。喪主の挨拶の言葉では最初に参列者に対してお礼の言葉を言い、そしてその後に生前の故人のエピソードや思い出話などを話し、その後最後の結びにまたお礼と感謝の言葉を持っていきます。会場に来てくれたお礼と共に、故人に代わって生前親しくしてくれたことに対するお礼の言葉も述べるようにします。
喪主家族葬の挨拶のスピーチに使える結びの例文
家族葬の告別式での喪主のスピーチは、まず故人の生前の人柄が偲ばれる思い出話等を話してから「○○も喜んでくれていると思います」「この度は○○のためにお越し下さりありがとうございました」など、お礼の言葉を言って締めくくるようにします。「ありがとうございました」は必ず言っておくべき言葉です。この「ありがとうございました」には、葬儀に来てくれたお礼の意味や、故人と親しくしてくれた感謝の意味が込められています。
喪主家族葬の挨拶の手紙に使える結びの例文
手紙で伝える場合の結びの文章は、「ここに故人が生前中賜りましたご厚誼に対し遺族一同心よりお礼申し上げます」と、故人と親しくしていただいたことへのお礼の言葉を記入し、そして「なお葬儀につきましては故人の遺志に従い近親者のみにて相済ませました」とすでに葬儀を済ませたことを記入します。「ご連絡を差し上げませんでしたご無礼を何とぞお許し下さい」と事後報告になってしまったことへのお詫びの言葉を書くようにします。
喪主家族葬の挨拶の使える結びの例文
喪主の挨拶の結びとしてよく使用されているのが、「この度はお越しいただき誠にありがとうございました」「○○に代わって心よりお礼申し上げます」などです。ありがとうございましたと結ぶのは典型的な例文ですが、どんな場合でも必ず使った方がいい言葉です。感謝の言葉で始まり、感謝の言葉で終えるのが喪主の挨拶の基本中の基本となります。そうすることで故人の気持ちを代弁できます。また、参列者の労をねぎらうこともできます。
喪主家族葬の挨拶のメールに使える結びの例文
メールで死亡と葬儀の事後報告をする場合の結びの文章は、手紙と同じで簡潔かつ要点を押さえるようにします。まず連絡できなかったことに対するお詫びの言葉「事後報告になってしまい、誠に申し訳ございませんでした」などと書き、「略儀ながら謹んで通知申し上げます」などと結びます。最後には「平成◯年◯月◯日◯◯◯◯」と日時と自分の氏名をフルネームで記入し、住所や連絡先の電話番号やメールアドレスなどを記入して締めます。
喪主家族葬の挨拶のビジネスに使える結びの例文
ビジネス関係者への手紙の場合も、簡潔で要点を押さえたシンプルな文にするのが望ましいです。最初に死亡したことを知らせる文章を書き、最後の結びには「事後報告になってしまったことを心よりお詫び申し上げます」などと記入し、そして「平成○年○月○日」と手紙を書いた日時と氏名を記入するようにします。ビジネス関係者でも生前家族と共に付き合いがあった人の場合は、印刷よりも手書きで丁寧に書くようにすると好感が持てます。
喪主家族葬の挨拶の結びについてのまとめ
家族葬の喪主の挨拶の結びは、全体の流れを見て最後にお礼の言葉で締めるようにするのが典型的です。お礼の言葉を言いたくても話せない故人に代わって喪主がその気持ちを代弁するような形です。そうすることで故人も安心します。また、手紙やメールなどですでに家族葬を行ったことを事後報告をする場合は、葬儀を行った日時と共に連絡できなかったことのお詫びの言葉を記入します。そして最後に名前や住所などの連絡先を書くようにします。
喪主家族葬の挨拶の全体的なまとめ
家族葬といっても家族ぐるみの付き合いがあった、ごくごく親しい人達だけが集まって行うアットホームなスタイルから、故人と親しかったけど家族とはさほど面識がない人達も集まって行うスタイルまであります。喪主が挨拶する場合は、家族葬に参列する人達との距離感を考えて文章を考える必要があります。しかし、遺族以外の参列者もいる家族葬の場合は、基本的に参列してくれたことに対するお礼の言葉をしっかり言う必要があります。お礼の言葉は「ありがとうございました」というシンプルなものでも、気持ちがこもっていれば伝わります。故人に生前よくしてくれたこと、そして長く付き合ってくれたことに対する感謝の気持ちをスピーチで表現することで、故人の供養にも繋がります。また、一般的に公表されない家族葬という形式から事後報告になってしまった場合は、死亡した日時や葬儀を行った日時、そして死去したことや葬儀の連絡をできなかったことに対するお詫びの言葉をしっかりと伝えることがマナーのひとつです。死亡通知状で死亡の連絡を受けてお焼香をしたいという人もいると思うので、自宅の住所や連絡先なども明記しておくようにすると相手にとっては助かります。
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