法事の挨拶やスピーチに使える言葉の例文や手紙・メールに使える文例

法事の挨拶やスピーチに使える言葉の例文や手紙・メールに使える文例

人が亡くなると葬儀・告別式があり残された人達は故人との最後のお別れをします。しかし、仏教においては、葬儀・告別式以降もひとつの区切りに応じて様々な仏式行事があります。仏教でひとつの区切りとなるイベントのことを「法要」や「法事」と言います。

法事の挨拶のポイント

人が亡くなると葬儀・告別式があり残された人達は故人との最後のお別れをします。しかし、仏教においては、葬儀・告別式以降もひとつの区切りに応じて様々な仏式行事があります。仏教でひとつの区切りとなるイベントのことを「法要」や「法事」と言います。法要や法事では、喪主(施主)が葬儀の時と同じように、開式の挨拶や閉式の挨拶をする習慣があります。法要や法事の挨拶は、来てくれた人達へのお礼を述べる場でもあります。

法事の挨拶の書き出しのポイント

七七日忌(四十九日)や一周忌法要などの施主の法事の挨拶では、いろいろな大事なポイントがあります。まず、「法事に参列していただいた人達へのお礼を述べる」ことが大事です。忙しい中、足を運んでくれた人達への感謝の言葉は何を置いても先に出すべきです。故人の気持ちを代弁して、「このように無事に四十九日法要(一周忌法要)を迎えることができて、きっと故人も喜んでいることと思います。」などの言葉も代表的な例文によくあります。

法事の挨拶のスピーチに使える書き出しの例文

法事での施主のスピーチの冒頭でよく引用されているのが、「本日は、ご多忙中にもかかわらずお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。」「それではこれより○○の四十九日の法要を執り行いたいと存じます。」などと言った言葉です。「四十九日」の部分を、「一周忌」「三回忌」「七回忌」などに変えればいろんな法事の場面で使用できる便利な言い回しです。次に「ご住職、よろしくお願いします。」と続けて読経に移ります。

法事の挨拶の手紙に使える書き出しの例文

七七日忌(四十九日)が過ぎると「忌明け」となり、忌明けが過ぎてから送るのが「香典返し」と「挨拶状」です。これは、葬儀・告別式に参列してくれた人に贈るお返しの品と礼状です。直接手渡しするのが作法ですが、遠くに住んでいる人には郵送で送ります。挨拶状の書きだし部分は、「謹啓」から始まり、「亡父○○儀葬儀に際しましてはご懇篤なるご弔詞ならびにご厚志を賜り厚く御礼申し上げます」「おかげをもちまして本日七七日忌法要を滞りなく相営みました」などという文章が定型文としてよくあります。

法事の挨拶の使える書き出しの例文

忌明けの挨拶状は沢山の会葬者に送ることになるため、普通はハガキに印刷するのが一般的ですが、故人の恩師や特に生前お世話になった人などには手書きの手紙で送る場合もあります。手紙の場合もハガキと同じように「謹啓」から始まり、これまでお世話になった事に対するお礼の言葉や、無事に法要が済んだことを報告の言葉を書きます。ハガキの場合は句読点はいりませんが、手紙の場合は句読点をつけて書いたほうが読みやすくなります。

法事の挨拶のメールに使える書き出しの例文

最近ではメールで忌明けの挨拶をする人もいるようです。メールというのは本来の作法に乗っ取ったものではありませんが、普段からメールでやり取りをしているような仲のいい人に、とりあえず法事が済んだことを報告する場合にメールが便利です。メールを使った忌明けの挨拶では、葬儀や告別式で香典をいただいた事に対するお礼の言葉と、無事に法事が終わったことを報告する言葉を書きます。メールだけではなく、後日直接会ってお礼の言葉を言うのがマナーです。

法事の挨拶のビジネスに使える書き出しの例文

故人と付き合いがあった会社関係者に出す挨拶状も、一般の人達に出す挨拶状と同じで構いませんが、故人の上司や会社の社長など告別式のときに多額の香典や供物をいただいた人に挨拶状を出す場合は、プリントしたハガキよりも手書きの手紙にするのが常識です。故人とビジネスのみで取引があった人だと遺族にとって面識がない場合が多いので、「謹啓」から始まり、「亡夫○○儀葬儀の際にはご多用中にもかかわりませずご丁重なご弔詞ならびにご香料を賜り心より御礼申し上げます」などと一般的な定型文を引用して書くのがベターです。

法事の挨拶の書き出しについてのまとめ

法事は施主の始まりの挨拶によって始まります。最初に「本日はご多忙中にもかかわらず、○○の法要にお越し下さり、まことにありがとうございます。」と述べてから、「これより○○の四十九日の法要を執り行います。」と開式のスピーチをします。続けて、「それでは、ご院家様よろしくお願いいたします。」と僧侶に合図をします。僧侶の呼び方は、「ご住職」や「和尚さん」など宗派によって異なります。宗派に沿った呼び方を使うのが常識です。

法事の挨拶の結びのポイント

法事での施主の最後の締めの挨拶は、「本日はお忙しい中お集まりくださり、まことにありがとうございました。」と参列してくれた人達へのお礼の言葉で締めるのが一般的です。また、「未熟な私どもではございますが、亡くなった○○の分まで、残された家族みんなで力を合わせて生きていきたいと思っております。」「どうかこれからも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。」などと支援の言葉を添える場合もあります。

法事の挨拶のスピーチに使える結びの例文

スピーチの結びの部分は、「どうかこれからも変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。」「心ばかりのものを用意してございますのでお帰りの際には、どうかお忘れなきようお持ち帰り下さいませ。本日はまことにありがとうございました。」とするのがベストです。会食の場が用意してある場合は、「心ばかりではございますが、別室にてささやかな席をご用意しております。お時間の許す限り、どうぞゆっくりなさっていってください。」「本日はまことにありがとうございました。」と続けます。

法事の挨拶の手紙に使える結びの例文

忌明けの挨拶状の結びの言葉は、「つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしましたので何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます」と香典返しの品を送ったことを添え、「本来ならば拝眉のうえご挨拶申し上げるべきところ略儀ながら書状をもちまして謹んでご挨拶申し上げます」などと直接お礼を言えない無礼を詫びる言葉を続けます。最後は「謹白」で結び、「平成○年○月○日」と挨拶状を書いた日付を記入します。

法事の挨拶の使える結びの例文

「○○が亡くなって四十九日が経ちました。」「○○が亡くなってからというもの、皆様方には本日まで多大なご厚情を賜りながら、ゆっくりとお礼を申し上げることができず、まことに申し訳ございませんでした。」「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。」と今までの支援のお礼の言葉を述べます。そして、「これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。」と今後とも変わらぬ支援をよろしくお願いしますという言葉も添えます。

法事の挨拶のメールに使える結びの例文

メールを使って忌明けの挨拶を述べる場合の文章、メールを送る相手との関係によって異なります。例え親しい人であっても言葉使いに気を付けて、砕けた言い方は避けたほうが無難です。とりあえず「これからも家族ともども、よろしくお願いします。」「今後お時間があったらお会いして直接お礼を言いたいと思います。」などと述べて、故人が亡くなる前も亡くなってからもいろいろお世話になったことに対して「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えます。

法事の挨拶のビジネスに使える結びの例文

故人が仕事で大変お世話になった人へ出す忌明けの挨拶状では、故人が生前お世話になったことを感謝する気持ちをしっかりと伝える必要があります。そして、「四十九日法要を滞りなく相営みました」と法要が終わったこと、「供養のしるしに、心ばかりの品をお届けいたしましたので、ご受納いただければ幸いに存じます」と香典返しを送ったことを述べます。文章の最後には、「略儀ながら書中をもちまして、ご挨拶申し上げます」と結ぶようにします。

法事の挨拶の結びについてのまとめ

法事では会食があるケースと会食がないケースがあります。法事の挨拶の締めは、会食がある場合は会食のあとに行うのが一般的です。会食が終わりに近づいてきたら、頃合いを見計らって「なごりはつきませんが、これにてお開きとさせて頂きたいと存じます。」「どうかこれからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。本日はまことにありがとうございました。」などとお開きの言葉と共に、改めて参列してくれたことに対する感謝の気持ちを述べるようにします。

法事の挨拶の全体的なまとめ

法要や法事は、亡くなった人の冥福を祈り、魂を供養をするために行われる仏式行事で、四十九日の忌明けの日までの間、七日おきにとり行われます。初七日と七七日忌(四十九日)は遺族や親族、友人や知人たちも参列して行われるのが一般的です。四十九日を過ぎると満一年目後に一周忌、満二年後に三回忌、満六年後に七回忌、満12年目に十三回忌、といった風に年忌法要となります。だいたい七回忌ごろから規模が縮小されていきます。法要や法事では、基本的に僧侶による読経と、一同でのお焼香があります。また、出前弁当などの会食(お斎)がある場合もあります。法事の挨拶は僧侶による読経が始まる前の開式の挨拶と、会食が始まる前の挨拶、そして会食が終わったあとにあります。喪主の挨拶は、参列者に対するお礼の言葉と、故人に成り代わっての生前お世話になった人達への感謝の言葉、滞りなく法要が済んだことに対する感謝の言葉、そして、今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いしますという支援をお願いする言葉などを入れるようにします。法要は告別式のように大勢の一般会葬者はいないので、それほど緊張する場ではなく、よくある例文を引用した形で言えば簡単です。

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